2007年09月30日

第84旅第2日

紀伊田辺駅前8:00→(JRバス)→8:50栗栖川

 きょうは熊野古道を歩く。雨はまだ降り出してはいないが、山の中はわからない。
 滝尻王子から歩くというのもあるが、このバスは栗栖川まで行くので、そこまで行って高原熊野神社まで登り、そこからスタートすることにした。
 道中、運転手氏があちこちを案内してくれる。車内から見た滝尻王子は、スタート地点らしく大きな建物がいくつかあった。

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 栗栖川に着くと、団体客が出発準備をしていた。先に出発されてしまったが、途中で追い抜いた。
 栗栖川からちょうど30分で、ひらけた頂上に着いた。休憩所でいったん休む。高原熊野神社もひとまず見物しておく。さっき追い抜いた団体客が到着する前に出発。いよいよここからが本当の熊野古道である。

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道中には、500mおきにこのような数字入り看板が立っているので、ペースがつかみやすい。

10:04、大門王子着。ここで大雨が降りだした。雨宿りがてら休憩してみるが、やみそうにないので先へ進む。
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人間様の歩く道が、雨水に占領されている。

10:51、十丈王子着。雨はだいぶやんだ。

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途中は、でっかいカエルやキノコなどが生えており面白い。

11:31、上田和茶屋跡着。山の中から月が三つ見えるという「三体月の伝説」の看板などもあって面白い。こんな民話は初めて聞いた。

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12:12、大阪本王子着。道を下って、車道を走る自動車の音が聞こえるようになってくると牛馬童子口バス停着。12:27。なんとなくここで終わった気分が出てしまい、どっと疲れが出てしまったが、バスの時刻までまだあるので先を歩く。

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12:47、牛馬童子着。かわいらしい。
坂を下って13:03、近露王子着。熊野古道歩きはここまでとする。大満足だ。


近露王子13:27→(龍神バス)→14:14本宮大社前

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 ちょっと休憩すると、いいタイミングでバスがやってきた。道を走る車の数の割には高規格な道路を走る。
 見覚えのある景色だと思ったら、昨日通った湯峰温泉。山を越えることなく、温泉地の中で折り返し、川湯温泉をまた通る。大通りに出て、昨日は右に折れて新宮へ下った交差点を左に折れ、すぐに本宮大社前に着いた。乗客はここで全員が降りた。

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 門から先は撮影禁止!とか、あちこち書かれている文字とか、ビビる要素の多い神社だ。参拝の仕方というのが厳密に決まっているようで、きっちりそのとおりにする参拝者は、よくここに来ているのだろうか。

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 バス道路を渡って日本一の高さという鳥居を見に行く。比較対象が無いので、遠くから見ている分にはよくわからないが、近づいてみると全然カメラに収まらない。


本宮大社前15:10→(熊野交通)→16:08権現前

 さて次のバスなのだが、バス停に貼ってある時刻表によると、勝浦行きの特急バスとなっている。てっきり普通の路線バスだと思っていたのに、特急バスでは周遊きっぷゾーン券で乗れるのか怪しい。

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 発車時刻になって、やってきたのは見事にハイデッカーの観光バスだ。一般路線バスに乗るにはまだ一時間以上あるので、別途払いになってもいいやと思い乗り込む。
 車内はリクライニングシートで、走行音もかなり静かだ。特急バスらしく、バス停もどんどん飛ばしていく。
 途中、志古ではウォータージェット船に連絡するためか、10分ほど停車。数人が乗り込んだ。

 それからは少し寝入ってしまい、気がついたら新宮市内だった。新宮駅前の手前の権現前にも止まるというので、ここで下車し、速玉神社へ向かう。下車のとき、周遊きっぷで本当に降りていいのか尋ねたら、あっさり降ろしてくれた。昨日と全く同じルートだったから、今日もこまめに停車されてもあまり嬉しくないところ、ラッキーだった。


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 熊野三山は、本宮、速玉、那智の順に参拝するのが正しいそうで、今回はたまたま行程がこうなって好都合だ。
 速玉大社には、たまたま観光バスが4台ほど来ていて、境内はおじさんおばさんで大賑わいである。騒々しいわ写真撮りまくりだわで、ゲンナリしてさっさとあとにする。
 予定では新宮市内には2時間近くいるはずだったが、新宮市内を歩いて新宮駅まで向かい、早い普通列車で、宿泊する勝浦へ向かうことにした。


新宮17:03→(JR紀勢本線)→17:31紀伊勝浦

 予約していた民宿へ向かうと、なぜかシャッターが下りている。回り込むと法事をしていて、休業中。キャンセル通知をしていなかったと言われ、別のホテルを紹介してもらう。

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ついでにマグロの美味しい店を紹介してもらい、そこでまぐろ三昧の定食を食べた。

2007年09月29日

第84旅第1日

 姫路到着を告げる車内放送で目が覚める。天気は悪い。もうしばらくゴロゴロして大阪到着、下車。
 さて、このあと自分は日本最長の路線バスに乗るべく、近鉄大和八木駅を目指す。さすがの母もこれに付き合うつもりはないそうで、奈良を見物するという。であれば、近鉄の奈良・斑鳩1dayチケットを買えば良いと助言。近鉄線内では売っていないので、京橋から京阪に乗るべしと伝授した。

大阪→(大阪環状線外回り)→鶴橋

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 大阪環状線に乗り換えて、母は京橋で降りていった。自分は鶴橋で降りる。鶴橋は一番目立つ改札が近鉄との乗り換え改札だ。自分はいま周遊きっぷを持っていて、ここで途中下車して近鉄に乗り換えるのだけど、どう考えても自動改札が悩みそうだし、都会の有人改札でもめるのも面倒だ。
 そう考えて、一度鶴橋駅の外に出ることにする。乗り換え改札と違ってひっそりとしている。途中下車なので、自動改札を通れるだろうと思ったら、キンコーンとチャイムが鳴って画面に「途中下車」と出た。判別はするけど、すんなり自動改札を通してはくれないらしい。インクべっとりの下車印をもらって外に出る。大阪に着いて初めての外だ。
 まずは残高が少ないICOCAに1000円チャージする。これをそのまま近鉄の改札にタッチして乗ることもできるけど、どうせなら切符を買おうと券売機へ。しかし、近鉄ではICカードはチャージしかできないようだ。普通に現金で払うのもバカらしいので、結局スルッとKANSAIを券売機に入れて切符と引き換える。


鶴橋7:49→(近鉄快速急行奈良行き540円8:14大和西大寺8:25→(近鉄急行柏原神宮前行き)→大和八木8:45

 大和八木までは、普通に考えれば大阪線に乗る。しかし、この区間は大和西大寺経由で行っても良いという特例がある。以前に近鉄大阪線には乗ったことがあったので、奈良線に乗ってみることにする。時間はあきらかにこっちのほうがかかる。

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パタパタ発車板イイ。

 駅売店でサンドウィッチと大阪日日新聞を買った。冊子の近鉄時刻表もあったので一緒に購入した。
 土曜朝の車内はほどよく混んでいたが、通路側の席を見つけて座った。サンドウィッチを出して朝食とする。
 大和西大寺駅ホームの売店で奈良新聞を見つけた。しかしここに売っているという奈良日日新聞が見当たらない。大阪線経由ではなく大和西大寺経由にした理由のもうひとつは、この駅で奈良日日が売っていると聞いたからだった。するとそこに次に乗る橿原神宮前行き急行がホームに入ってきた。発車板の案内よりもずいぶん早い。しばらく停車するらしい。そのあいだにエスカレーターを上り、改札内コンビニで奈良日日を発見、奈良新聞とあわせて買った。
 橿原神宮前行き急行はロングシート。先頭車両まで行ってかぶりつきを楽しんだ。


八木駅前9:13→(奈良交通168バス)→新宮駅前15:42

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 さて、いよいよ日本最長の路線バスに乗る。それを前に駅売店で食べ物と飲み物を調達。駅北口の奈良交通切符売り場が開くのを待って、「168バスハイク乗車券」を買った。ネット上でこの乗車券の情報を見つけたときは、沿線にある釣り橋の何分の一かの大きさであると聞いていたのに、窓口で出てきたのは普通の乗車券だった。ガッカリ。
 待機所ですでに止まっていたバスは、花道のごとくロータリーを一周して乗り場に入ってきた。待っていた人の列はショッピングセンター行きのバスを待つようで、そのバスには乗らない。一緒に乗ったのは他に三人だった。
 バスはたんたんと郊外風の町中を走っていく。細かい乗降も多く、まったく普通の路線バスだ。

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 10:10、そのまま五条バスセンターに到着。今のところ、特に田舎道を通ったわけでもない。ここで15分ほど休憩する。

 近鉄御所駅前で、登山服姿のおじさんおばさんが30人ほど乗ってきた。「Pitapaはどこに当てるん?」と騒々しい。これで車内の座席はほとんど埋まった。しかしすぐに降りていった。

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 10:52、初めて八木行きとすれ違う。これは夜明け前に新宮駅を出発してきた便だ。このバスが朝から通ってきたルートをこれからこのバスはずーっと通るのである。

 途中の国道が土砂崩れで通行止めになっているため、宇井という集落を迂回する。川向こうの学校では、住民総出のような運動会が賑やかに開かれていた。

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この集落を抜けようとした11:45、次の八木行きと出くわした。

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あまりにも細い道なので、もうどちらかがバックして道を譲るのも珍しくなくなった。

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八木行きのほうが側道に入って交わした。

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12:08、上野地という集落に到着。ここで二度目の休憩。ここには谷瀬の吊り橋があって、この休憩時間のあいだに渡ることができる。

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上から見下ろすと、川辺に白い文字が多く残されているのが見えた。貝殻か何かで文字を書いているらしい。


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 上野地を出て12:52、さらに次の八木行きとすれ違う。これでこの路線の三往復はすべてすれ違った。このあたりから雨がひどくなった。
 十津川村役場前で、八木からずっと乗っていたおじさんが一人降りた。長旅ご苦労様。八木から乗っているもう一人大学生ふうの青年がいて、こちらはおそらく同業者だ。

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 13:35、十津川温泉着。温泉販売スタンドが面白い。
 さて、このあたりからいい加減気分が悪くなってきた。とはいえ眠るのももったいないと思っていたら、途中から乗ってきたおばちゃんがずっと運転手氏としゃべっている。それに耳を傾けていると、眠りに落ちることもない。

 本宮大社前に到着。熊野三山のうちの本宮大社だ。明日また同じくらいの時間帯にここにやってくる予定なので、ここでは降りない。
 そのうちバスはまた右にそれて山道を登っていく。びっくりするような森の中を走って湯峰温泉。渡瀬温泉で、八木から乗ってきた青年が降車ボタンを押した。てっきり新宮まで乗り通すと思っていただけにびっくりだ。バス停に止まる前に、運転手氏が「あの車が迎えやないの?」と彼に話し、バス停のずいぶん手前で彼を降ろした。てっきり同業者だと思っていただけに、ちょっぴり残念だ。
 川湯温泉は、もしかして自分は来たことがあるだろうか?というようなデジャブにおそわれた。川沿いの細い道をバスが走り、温泉旅館が並ぶ。この景色を見たのはテレビだったか?いろいろ考えたが思い出せない。
 そのうち大きな道路に出た。さっきの本宮大社前の近くだ。ここからずっと山を下っていく。
 志古の瀞峡行きウォータージェット乗り場でも乗降は無く、たんたんと下っていく。このあたりでも時折国道をはずれては小さな集落を通っていく。

 まだまだ話し続けるおばちゃんは、新宮市内に入った新宮高校前で降りていった。終点はもうすぐだが、ここで初めて車内が貸切状態になった。おばちゃんとの会話が途切れた車内は突然静まり返る。
 権現前という速玉大社近くのバス停を過ぎて、駅前のごみごみした町中を走っていく。以前、一度だけ来たことがある新宮駅舎が見えて、6時間半に渡る路線バスの旅は終了した。

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 降りる間際に、乗車券を運賃箱に入れてしまうのが惜しかったので、ダメもとでもらってもいいか運転手氏に尋ねてみたところ、運転手氏のハンコを券面に押して渡してくれた。


新宮15:48→(特急スーパーくろしお32号)→紀伊田辺17:44

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 きょうは紀伊田辺まで行って母と合流し泊まる。特急は6分後に発車で、これを逃すと2時間もあいだが開く。急いで駅舎に入った。売店で「紀南新聞」なる地域紙を見つけて購入。すぐに改札を通って発車待ちしている特急に乗った。始発なので座席は選び放題。
 具合が悪いのはまだ少し続いていたので、勝浦あたりから寝た。気がついたら白浜到着前だった。
 紀伊田辺駅売店で「紀伊民報」を購入。和歌山県は県紙がないので、市ごとに小さな新聞があるのが面白い。母は和歌山経由でやってくるはずだが、まだ到着しないので先に投宿。
 あとから到着した母が、車内で地元の人に聞いたという割烹に行って食事をした。

2007年09月28日

第84旅第0日

 ふと「ちょっと熊野古道行ってくるw」と母に言うと、「私も行く」と言って聞かない。思えば母方の祖母も「立山アルペンルート?もう5、6回行った」というほどなので、この旅立ち癖は間違いなく母方の遺伝である。
 男25歳にもなって母と二人旅というのもなんだかなと思う。しかし、ここに来て寝台特急あかつきの廃止説が浮上し、これを逃すと機会がないような気がして、行きをB寝台ツイン、帰りをシングルツインの二人使用として一緒に行くことにした。使うのはもちろん周遊きっぷ南紀ゾーン。


長崎19:47→(寝台特急あかつき)→7:15大阪

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 さすがに1人8160円、2人で16320円も取るだけあって、なかなか広い。それでもこれがホテルの一室だったら文句あるが。発車してすぐに車掌氏が検札。カードキーをもらう。しばらくこれで遊んだ。
 佐賀から母親と小学生と幼稚園生くらいの親子連れが隣の部屋に乗ってきて、騒がしくなる。夜が更けるにつれだいぶ静かにはなったが。
 うとうとして博多発車に気づかなかった。車内探検。B寝台禁煙開放は下段がさらりと埋まる程度、上段でカーテンが閉じているところもあったし、ボックス丸々空いているところもあった。乗車率は50%といったところ。喫煙開放のところは、おじさんが二人だけ。個室はわからない。レガートシートは扉を開けると、びっくりした顔がひとつあったが、他にいたかどうかはわからない。
 小倉に着く前に寝てしまった。

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