2007年05月07日

第80旅第3日

突然、車内が騒々しくなって目が覚めた。辺りはほんのり明るい。延岡である。まだ午前6時にもなっていないのに、ここで大量乗車。
4席占領しているわけにもいかないので、座席を戻す。あっという間に他の3席が埋まった。時刻表を繰ると、この列車が延岡からの下り始発。すぐあとに普通列車があるが、速達列車はこのあと1時間半後のライナーまで無い。宮崎まで早く出勤する人、あるいは宮崎空港からの早朝便に乗る人は延岡からもう乗ってくるわけだ。

延岡を過ぎれば目的地の日向市はすぐである。



日向市6:51→(日豊本線特急にちりん2号)→ 8:40臼杵

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日向市駅は最近建て変わったらしい。西側に古い駅舎とホームが残っている。
みどりの窓口でスタンプを押すと日向市での用事は済んでしまった。それにしても駅前は何もない。しかし上りの始発までまだ1時間以上もある。
大きな道路まで出てローソンを発見、しばし立ち読みをして時間をつぶす。きょうは休刊日なので、宮崎日日新聞をゲットすることもできない。

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上りの特急にちりんは、にちりんシーガイアと最終の特急を除いて全てが別府止まりだ。小倉・博多方面へは別府駅でソニックに乗り換えることになる、と時刻表では案内している。
特急料金が通算になるためか、発車案内や方向幕では「別府(博多)」となっているのが面白い。

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臼杵に到着、スタンプを押印。
有名な臼杵石仏は駅からは遠いので1時間で観光はできない。もっとも、石仏そのものは2月に見学したばかりなので特に悔しくもない。駅前の通りを歩き、商店街や城跡を少し散歩して、コンビニでおにぎりを買って駅待合室で食べた。


臼杵9:40→(日豊本線特急にちりん4号)→10:08大分10:13→(日豊本線特急ソニック18号)→11:02中津

前述のとおり、にちりんとソニックは別府駅で乗り換えるようにと時刻表では説明されている。しかしソニックは大分駅始発で、別府で乗り換えていたのでは自由席利用者は座れない可能性がある。
大分駅ではなくわざわざ別府駅で「同一ホームで接続」と案内されているのは、おそらく大分駅での乗り換えが階段を伴う乗り換えになるからだ、と予測していた。
しかしいざ大分駅に着いてみると、車内放送でもホームの反対側にソニックが待っているので乗り換えるようにと案内している。時刻表にしたがって別府駅で乗り換えても良かったのだが、車内のほとんどの客が席を立ったので、続いて下車した。

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乗り換えたソニックは、すでに席がほとんど埋まっていた。これでは別府駅で待っていても座れたどうか怪しい。
この特急には初めて乗ったが、JR九州の車両は奇抜なデザインが多いとはいえ、この座席のスタイルには驚いた。


中津11:34→(日豊本線特急ソニック20号)→12:05小倉12:08→(鹿児島本線普通)→12:21門司港

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中津のスタンプを押印。中津も2月に来たばかりで、そのときは観光案内所の無料レンタサイクルで市内を走り回ったので充分である。この2日間、まともに野菜を食べていないことを思い出したので、構内のコンビニでサラダを購入、待合室でかきこんだ。
次の特急ソニックは30分後である。さっきのが満員に近い状態だったのに、こちらはガラガラである。あまり期待はしていなかったが、前面展望はどうなのだろうと思って先頭車両に向かうと、3月までは喫煙車両だったようで、禁煙車なのにむせかえるほどタバコ臭い。すぐに検札が来てしまったので、移動するのも面倒くさくなり、30分辛抱する。車両中央部はなぜか突然シートピッチが広くなっており、足を伸ばしても前の座席に届かないくらいだった。

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小倉ではすぐに接続する門司港行きに乗り換え、すぐに門司港着。レトロな駅舎内でスタンプを押印。
折り返しに乗れば小倉駅名物のうどんが食べられるな、と思っていたら、折り返しの発車は28分ではなくて25分だったようだ。ガッカリ。次の38分発でも小倉で特急に1分接続している。ホームは隣のようだから大丈夫だろう…と時刻表を見て計画修正。これで小倉駅のうどんは食べられなくなった。

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せっかくなので駅舎を出て、建物のあいだから関門橋を見る。もうあそこは本州。ついさっきまで宮崎県にいたんだけどなあ。


門司港12:38→(鹿児島本線普通)→12:52小倉12:53→(鹿児島本線特急有明9号)→13:45博多

小倉に到着後、ホームの向かいに止まっていた特急に飛び乗る。小倉から博多なんて、普段は快速に乗るだけなのに、特急に乗るというだけでなんだかリッチな気分。まあ、普段から500円足せば乗れるのだが。
実際、500円足す余裕がある乗客はそこまでいないようで、中はビジネスマンだらけ。ウトウトしていて、気づいたら博多駅到着目前。

博多駅での乗り換えは5分である。しかし、乗り換え先は地下鉄なので、一度JRの改札を出なければならない。長崎市民のくせになぜか地下鉄のカードの持っているので、地下鉄改札をそのまま通ってもいいのだが、降りるのは唐津だからカードの出場記録ができない。ということは、券売機で切符と引き換えなければならない。
以上のタスクを5分で終えられるか少々不安ではあったが、昨夜のドリームにちりん乗車前に、地下鉄駅改札からのシュミレーションをしていたので、特急有明を降りると改札を抜けてダッシュ。地下に下り、カードを券売機に入れて290円の切符と引き換える。その切符で入場。エスカレーターを下ると、目的の西唐津行きはまだ前駅にいるという表示。頑張れば5分で博多のJR・地下鉄乗り換えはできるもののようだ。


博多13:50→(福岡市営地下鉄・筑肥線直通)→15:08唐津

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福岡市営地下鉄の乗り入れているJR車両にはトイレがついている。
ただそれだけの理由なのだが、日本で唯一、地下鉄線内の車両にトイレがついているのがここだけという微妙な称号がある。

見られる景色もないということで、この旅はじめて本を読む。持ってきたのは宮脇翁の「時刻表2万キロ」。まだ最初から読んでいないのだが、せっかくなのでこれから乗る唐津線の項を読む。

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辺りが明るくなって姪浜。ここからJR筑肥線に入る。背中に当たる日光に暑さを感じて振り向くと、玄界灘が広がっていた。そういえば、海沿いを走るのは大村線や日豊本線の鹿児島側など、そんなに多くはない。

暑いのと、海を眺めるのもあって反対側の席へ移る。地下鉄線内では立ち客も多かったのに、ここまで来ると車内はがらがらである。
平日の昼下がり、電車は西へ向かう。


唐津15:59→(唐津線普通)→16:29佐賀17:04→(佐世保線特急みどり号)→18:09佐世保

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唐津のスタンプをゲットし、残りは佐世保のひとつだけとなった。
この唐津駅のスタンプといえば、駅営業主任の金持氏の顔がスタンプになっていることでも有名である。きちんと「金持ち神社」がまつられている。宝当神社といい、唐津はこういった方面で何かと有名だ。

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唐津線は昨夜の香椎線以来のディーゼルカー。高校生の下校時刻と重なって大変騒々しい。

長崎本線と合流する久保田で降りれば、佐世保行きの普通列車に接続して、佐世保へ早く着くことができる。しかし、佐世保から長崎へ早く帰れるわけではなく、佐賀まで行って30分待ち、佐世保行き特急に乗っても帰りは同じ列車になる。佐世保行きの特急みどり号なんてなかなか乗る機会もないのだから、もちろん後者を選ぶ。
佐賀駅北口でラーメンを食べて、再びホームへ。全車両禁煙になったので、最後尾自由席のかぶりつき車両にも乗れる。そう思っていちばん後ろへ乗ったら、もっとも運転席側は高校生が占領していて全く見ることができない。

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もと喫煙車両なだけあって、禁煙車になったとはいえどこかタバコのにおいが染み付いている。それにしても、普通車にしては座席のレベルが違う感じ。
この座席で、慣れない佐世保線特急を楽しもうと思っていたら、仕事先から電話。何度かやりとりをするはめになって、あっという間に早岐。全然楽しめず。
早岐からは座席を転換して、2番目の席とはいえいよいよ運転席展望が楽しめるかなと思っていたら、誰も転換しない。短い区間だから、この区間は逆方向でガマンするという習慣があるのだろう。無理に転換して高校生と顔を合わせるのも嫌なので、後ろ向きのまま佐世保へ。


佐世保18:45→(大村線快速シーサイドライナー)→20:24長崎

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スタンプを押して、このスタンプラリーをコンプリート!佐世保駅は唯一、改札内にスタンプがあった。改札のすぐそばでスタンプを押して写真を撮るのはなかなか恥ずかしいものがある。
なにはともあれ達成である。しばらく駅構内をぶらぶらして再び改札へ。長崎行き快速はすでにぎっしり乗っていて驚いたが、よく考えると平日夕方の帰宅ラッシュなのである。早岐、ハウステンボスと乗り降りがあって、大村までで落ち着く。諫早でごっそり乗客が入れ替わった。
諫早で降りて9分待てば、特急かもめに乗れる。何度も繰り返しているが、今回は特急自由席乗り放題の切符。旅の締めとしてはそちらのほうが良かったが、長崎に着くのは数分とはいえこちらが先だし、せっかく座れたというのもあって、そのまま諫早を出発。
長崎に到着し、旅行終了。

2007年05月06日

第80旅第2日

熊本7:26→(三角線普通)→8:18三角8:23→(三角線普通)→ 9:11熊本

宿には7時間ちょっとしか滞在しなかった。室内で傘を乾かしたのに、まだ雨が降っている。
三角まで往復するためにこうして早起きすることになったが、ダイヤ改正前は、このあとに乗る「あそ1962」の発車時刻がもっと遅かったので、三角往復がもう1本遅くても大丈夫だった。朝の微妙な時間がうらめしい。

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早朝の下りはほとんど乗客はいない。すでに乗ったことのある路線だし、ワンボックスで横になって寝て過ごす。
三角駅での折り返し時間は5分しかないが、そのあいだにスタンプを押印。すぐ後ろに同業者がいた。その後、外に出て駅舎の写真を撮っていたら同業者も全く同じ行動パターン。そして同じ熊本行きに乗った。
さすがに朝の熊本行きなだけあって、上りは乗客が多い。駅を進むにつれて、車内では立ち客も出始めた。


熊本9:42→(豊肥本線あそ1962)→11:37阿蘇

朝食をどうしようかなと思っていたのだが、結局、手軽に熊本駅構内の吉野家。
ホームに戻ると、次に乗る「あそ1962」が入線したので、この日も熊本日日新聞を売店で購入して乗車。こちらも発車前にスタンプをゲットしておく。

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車内は、スタンプ収集の同業者と、一般的な家族旅行者にはっきり二分されているのが面白い。
自分としてはスタンプを押すことができて、この車内も一通り見学できたので、あとは阿蘇に着けば良い。せっかくの観光列車だが、新聞を広げて過ごした。ちなみに前日の熊日はホテルで捨てた。

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立野駅では二十数分停車する。豊肥本線にはこれまでも何度か乗っているが、ここで途中下車する機会は無かった。
客室乗務員の女性が、南阿蘇鉄道の鉄橋が見えるポイントまで連れて行ってくれるというので、駅舎や交換する九州横断特急を撮影しつつ、その一行についていった。残念ながら南阿蘇鉄道の列車が立野駅を発着する時間ではなかったので、鉄橋を渡る列車は見られなかった。
列車に戻り、外輪山を登って阿蘇駅に到着。

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阿蘇駅のスタンプは、窓口とは反対側の壁際、なぜかガラス張りの箱の中に入っていた。「あそ1962」から同じ目的で降りてきた連中と並んで、スタンプを押印。


さて次の目的地は由布院駅なのだが、阿蘇からの行動を決めかねていた。普通に考えれば、このまま大分まで出て久大本線に乗り継ぐ。しかし大分行き特急まではまだたっぷり1時間はある。

阿蘇駅はJRのレンタサイクル「楽チャリ」の設置駅である。JR利用者だから1時間300円でレンタルできる。しかし、正直に言って阿蘇駅周辺には1時間で行って帰って来れるようなスポットがない。阿蘇神社などがある宮地駅のほうが賑やかでもあるのに、どうして楽チャリの設置がこちらなのか。

次に思いついたのは、路線バスの内牧温泉行き。このバスは循環バスで、阿蘇駅を発車して内牧温泉まで行ったあと、宮地駅まで戻ってくる。宮地駅で大分行き特急とうまい具合に接続している。鉄道ばかりのこの旅に、数十分のバスを組み入れれば、良いアクセントにもなろう。しかし、このバスはスタンプを押してマゴマゴしているうちに発車してしまった。

次の案は九州横断バスである。よく考えると、阿蘇駅の次の目的地は由布院駅であり、大分駅を経由する必要はない。牧ノ戸峠を越えて、直接由布院に向かってもいい。これまで乗った九州横断バスの実績からして、ゴールデンウィークとはいえ満席で乗れないということはないだろう。ネックは微妙に高い運賃だ。こちらもマゴマゴしているうちに、阿蘇駅前を出発して行った。

さらに次に思いついたのは、チラシで見た「あそゆふ高原バス」というJR九州のツアーバスである。阿蘇から由布院まで1000円。破格だ。ただ、当日突然乗せてくれと言って乗せてくれるか怪しい。バスガイド付きらしいのだが、この微妙な知名度からしてサシ観光になってしまうのが恐ろしい。普通の観光ならいいのだが、こちらはただの移動手段として使いたいだけの鉄ヲタである。つきあわせるのが申し訳ない。

……と散々悩んだあげく、阿蘇駅で1時間待つのもしんどいので、次の普通列車で宮地駅まで行くことにした。


阿蘇11:53→(豊肥本線普通)→12:00宮地12:49→(豊肥本線九州横断特急4号)→14:27大分15:15→(久大本線普通)→16:12由布院

宮地駅前をぐるっと散歩し、九州横断特急を待ち構える。阿蘇駅でスタンプを押していた連中も案の定乗っている。席についたとたん、スタンと眠りに落ちてしまい、気がついたら大分駅が近かった。

中途半端に食べてばかりいるので、小腹がすいた。立ち食いうどんあたりが食べたいのだが、大分駅ホームには見当たらない。改札を一度出て、構内の食堂を見て回るが、きつねうどん450円なのに定食が580円だったりと妙な価格設定。定食を食べるほどでもないので、適当に店に入ってうどんを注文。450円にしては不味い。
次の列車の時刻になるので、売店で大分合同新聞を購入して改札を通る。大分駅は、改札正面にある地下への階段を下りないとホームに行けないのだが、その階段の脇に立ち食いうどんの店を発見!これは気づかないよ…値段を確認したが、先ほどの店よりよほど旨そうでもあった。次回はぜひここで食べてみよう。

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由布院行き普通列車は、最近入ったばかりの新型気動車。車内は片側がクロスシート、片側がロングシートという妙な座席配置。ドアの上には、東京都内の山手線よろしく液晶画面が二つ並び、大分の山奥の駅名をひとつずつ表示していく。いずれはこういった機能が各地の車両に必要なんだろうが、まず久大本線で、というのが面白い。

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由布院に着く頃にはまた雨が降り出した。今夜は夜行なので、折り畳み傘を広げたくない。時間に余裕はあるが、街を歩くのも面倒くさくなったので、福地蔵が鎮座する前にあるスタンプを押したあとは駅舎内で過ごす。ゴールデンウィーク最終日の夕方なだけあって、列車待ちをする人々で待合室はあふれかえっている。

ボーっとしているのももったいないので、駅ホームにある足湯に行くことにする。この旅三度目の足湯だ。
由布院駅の足湯は有料である。駅入口で暇そうにしているおばさんに160円払い、「ゆふいん驛」という字が入った安っぽいタオルと切符形式のチケットをくれる。由布院駅には、なぜか改札が存在しないのでそのままスルーでホームへ。足湯には先客がいたが、邪魔をせずに入れるぶんの余裕はあった。

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しかし、特急の発車時刻が迫るにつれ、待ち時間をもてあました連中が次から次に足湯へやってくる。チケットを売っているおばさんは、果たしていま何人が足湯に入っているのか把握しているのだろうか。
由布院へやってくる家族連れやカップルだから、雨の中一人で足湯に使っている男には近寄ろうともしない。それぞれで融通し合ってはいたが、ものの数分もしないうちに出て行ったりしている。
やがて下りのゆふいんの森が到着し、車内清掃が終わって乗車が始まる。駅舎のほうには戻らず、そのまま乗車した。

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座席は先頭車両の前から三列目。前面展望ができるかできないかというところだが、その前にお子様連れの家族が二組いたので騒動している。こちらはもう三度目の前面展望だし、雨だし、気にしない。
車内のスタンプを押すと、席にもどってウトウトする。それにしてもこの車両はシットピッチが広くて快適だ。


由布院17:05→(久大本線特急ゆふいんの森6号)→19:05二日市19:22→(鹿児島本線準快速)→19:57香椎20:07→(香椎線普通)→20:32西戸崎20:37→(香椎線普通)→21:01香椎21:06→(鹿児島本線普通)→21:23博多

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ゆふいんの森は博多行きだが、ひとつ手前の二日市にも止まるので、ここで降りてスタンプを押印。
後続の準快速で香椎まで行き、西戸崎まで行ってさらにスタンプを押印。夜遅い西戸崎駅では降りる客も乗る客も少なく、スタンプを押しているところをまじまじと駅員氏に見られたので写真を撮り忘れた。

初めて知ったのだが、博多駅周辺の飲食店は22時で軒並み閉店してしまう。天神のほうは夜遅くまで空いているだけにビックリだ。博多駅構内の吉野家でさえ22時閉店というのに驚く。仕方がないので、新しく筑紫口に出来たエキサイド博多内にある吉野家で食事。結局、この日は朝も夜も吉野家になってしまった。


博多22:51→(日豊本線特急ドリームにちりん)→5:41日向市

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さて、次はこの旅最大の懸念事項である夜行列車、ドリームにちりんの自由席である。事前に調べてみると、グリーン席は満席、指定席も残りわずか。ただ、編成は自由席がほとんどなので、いよいよ混み具合が読めない。入線時刻前には改札を通り、ホームに上がってみるとそこそこ並んではいたが、最初の長崎駅のかもめ待ちほどでもない。余裕で座席を選んで座れた。

小倉までで降りる人も多い。さらに座席の方向転換をしなければならず、降りる人と乗り続ける人、さらに乗ってくる人でまったく落ち着かない。
次の行橋でもかなりの降車。行橋を過ぎれば、ようやく夜を明かす人がだんだんわかってくるので、ここで席を立って他の車両を見に行く。最初に確保していた席は、前後に他の乗客が座っていたのだが、二つ後ろに2列あいているところを発見。座席を回転させて上着を置いて確保、荷物を持ってきて引越し完了。これで4席占領して眠ることができる。とここで車掌氏が検札に現れて「移動してきました」ともう一度切符を見せた。

次に目が覚めたのは、車両が動き出した午前3時半。下りドリームにちりんは、大分駅に2時間近く停車する。落ち着いていたところを動き出したので目が覚めたのだろう。見渡すと周りの乗客が半分くらいになっている。行橋から大分までのあいだでも結構な降車があったようだ。
それにしても、ドリームにちりんは減光してくれないらしい。以前、一度だけグリーン席に乗ったことがあったが、そのときは明るくて寝付けなかったという記憶がないので、もしかしたら自由席で出入りが激しいからかもしれない。真夜中なのに、ただ「夜遅い」特急列車のごとく走り続ける。


2007年05月05日

第80旅第1日

雷雨で目が覚めるという最悪の夜明け。そしてゴールデンウィーク真っ只中ということで、特急自由席乗り放題の「九州特急フリーきっぷ」も少し頼りない感じ。
長崎本線を走る特急かもめは、繁忙期には乗車率が軽く100%を超えるということでニュースにもなるくらいだ。
発車時刻は8:30だが、念のためにと思い、8時過ぎには長崎駅に到着した。

出発前にまずは長崎駅のスタンプを。

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改札で常備券タイプのデカイ切符に日付をもらおうとすると、さすがに改札氏も面食らったようだが、次の瞬間には理解して「どこに日付を入れようか?」と聞いてくる。いつものスタンパーでは押印しにくいようで、若干斜めに入った。これでこの切符の3日間が始まった。

長崎8:30→(長崎本線特急かもめ8号)→ 9:59鳥栖

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発車20分前でこの行列。確実に座れる。ゴールデンウィークも残り2日ということで、翌日だったらもっと並んでいたかもしれない。
先頭の6号車に並ぶ。3月のダイヤ改正までは喫煙車だったが、これでようやく前面展望ができる。と思っていたが、意外に展望は悪い。
停車中はガラスが曇り、走行中だけ透き通るというのが面白い。

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浦上ですでに立ち客が出始め、諫早では絶望的だった。ダルダルとした有明海沿いを立ったまま行くのはしんどいだろうな、と思いつつ鳥栖到着を待つ。


鳥栖10:12→(鹿児島本線特急有明1号)→11:16熊本11:29→(肥薩線九州横断特急1号)→12:57人吉

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たまたま乗ったのはコンパートメント席がある部分。ここが自由席?と思ったのだが、検札にまわってきた車掌氏も何も言わなかったので間違いなく自由席。こんな自由席が有明にあるとは知らなかった。折りたたみのテーブル、白色の電気スタンドで遊びつつ熊本に到着。

次の九州横断特急は豊肥線ホームから。それを確認してから売店で熊本日日新聞を買ってホームへ。
そりゃあ豊肥線からやってくるとはいえ、鹿児島本線を下るのだから、鹿児島本線ホームに入線してもよさそうなものだ。近い時刻には人吉からやってくる逆方向の九州横断特急もあって、そっちは何故か豊肥線ホームではなく鹿児島本線ホームに止まるようだ。

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ややあって豊肥線から特急が到着し、乗客をわっと吐き出す。中をうかがうと、ほとんどの客が降りるようで、ずっと乗り続ける客はあまりいないようだ。こんな特急、最初からどうかと思ったんだ。肥薩線では確か西側が球磨川だったと思い、右に席をとる。もっとも、人吉に近いところでは左側のほうが球磨川であった。

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熊本駅ではしばらく停車するので、そのあいだにスタンプをゲット。同業者は予想以上にいるようで、あとからあとから茶色のパスポートを持って現れる。これから先、「いさぶろう」と「はやとの風」にも接続するから、ほぼ間違いなく同行者となるだろう。

発車してすぐ、停車駅のアナウンスが流れ始めたところで、左前のアホなカップルが「阿蘇に行かないの?」と騒ぎだした。あわてて後ろの人に「これ、どこ行きですか?」と尋ねている。ほーら言わんこっちゃない。熊本駅の発着ホームは考え直すべきである。彼らは大荷物を抱えて新八代で降りていった。この乗り間違いも彼らにとってはいい思い出になるのであろう。

球磨川沿いをのんびり上っているときに、女性の客室乗務員が記念スタンプを押しませんか?とまわってきた。あとから整理するのに難しいという理由から、こういった記念スタンプは押すつもりはないのだが、このあとの観光列車が一緒に載っているパンフレットに押印欄があるというので押してもらう。まあ、たまにはこういうのもいいや。


人吉到着前、車内アナウンスで「いさぶろう号は全席指定」と流れた。それに動揺したらしい一部ヲタが人吉駅窓口でややもめていた。いさぶろうは時刻表枠外の注記によれば7席のみ自由席があり「指定席をとることをオススメします」と書いてある。
乗り換えた車内でももめているようで、観光列車のため複数いる車掌氏どうしで「自由席?」と話をしていた。


人吉13:02→(肥薩線いさぶろう3号)→14:24吉松14:28→(肥薩線普通)→14:46大隅横川

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こちらも発車前にスタンプをゲット。さっきの九州横断特急内でもらったパンフレットにも押しておいた。
数年前に初めてこの路線に乗ったときは、かなりノンビリしていたものだったが、こうして観光開発されてしまうと大変騒々しい。押さえた指定席も家族連れと同席になったが、家族サービスで疲れたらしいおじさんだけが同じボックスにいたので、こちらもまったりと過ごす。

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大畑、矢岳、真幸と止まるたびに大騒ぎだ。そしてようやく吉松へ。
吉松からは観光特急の「はやとの風」に一応乗り換えられるが、やや時間があり、そのあいだに先発する普通列車がある。「はやとの風」運行開始以来、嘉例川駅舎が古いということで一躍有名にはなったが、その近くにある大隅横川駅も同様である。「はやとの風」は大隅横川にも止まるので、普通列車で先行し、大隅横川駅を見物してから「はやとの風」を待ち構えることにした。

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大隅横川駅前はちょっとした町で、郵便局や酒屋、本屋もあったのには驚いた。駅舎の柱には戦争中の機銃掃射痕が痛々しく残る。


大隅横川15:12→(肥薩線特急はやとの風3号)→15:50隼人15:53→(日豊本線特急きりしま88号)→16:08霧島温泉

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そうして出迎えた「はやとの風」は、思っていた以上に乗客がおらず、自由席も座席を選び放題。
スタンプは後ろの車両のフリースペースにあった。他の特急によく見られる、車内販売のメニューがあったのは、当たり前といえば当たり前だが実は少し驚いた。

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「はやとの風」は、嘉例川駅でしばらく停車する。大隅横川駅とは全く違う賑わい。
何故かドライブの途中で立ち寄るスポットとして有名なようで、列車の到着前から出迎える人多数、そして見送る人多数。列車はそこそこ空いているのだが…。

隼人での乗り換えは3分しかなかったのだが、到着が若干遅れた。到着したときには乗り換える予定の特急きりしまはすでに着いていて、陸橋をあわてて渡って乗り換えた。

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国分から意外な距離があって霧島神宮到着。スタンプを押す。
このスタンプラリーでは、3つスタンプが貯まるとステッカーがもらえるので、4つ貯まったここで窓口に提出。受け取ったステッカーは、JR九州内の車両の前面が並んだもので、その中に大村線快速のシーサイドライナーがあったのが珍しい。

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急げば早く鹿児島市内へ戻ることができたのだが、それから先の乗り換えは結局同じになるので、歩いたことのない霧島神宮駅前を歩いて過ごす。川を渡ったところにあるスーパーで弁当を購入。こんな田舎のスーパーでEdyが使えることに驚き。「Edyで支払い」というと、レジのおばちゃんは少し驚いたようだが、別のおばちゃんのフォローがあってクリア。駅に戻って、併設の足湯につかりながら弁当を食べた。


16:52→(日豊本線特急きりしま11号)→17:38鹿児島中央17:40→(指宿枕崎線快速なのはな)→18:36指宿

鹿児島中央での乗り換えはわずかに2分。到着間際のアナウンスで隣のホームであることがわかり、悠々と乗り換え。
快速なのに何故かロングシート。始発から立っていた乗客がいなくなった頃、列車は狂ったように夕方の錦江湾沿いを走り出した。1時間近く経って、ようやく指宿に到着。

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スタンプ押印。これでこの旅最南端の目的は達成した。上りの鹿児島中央行きは、指宿で交換したばかりなので、たったいま出て行ったばかり。次の便は1時間後である。
駅を出て北へ行ったところに小さな雑貨屋があった気がするので、中途半端な夕食を調達しようと思う。以前の記憶であったところにはネットカフェができていた。商店街をさらに抜けた向こうにファミリーマートの看板を発見し、南日本新聞とパンを購入。駅に戻って、またまた足湯に入って時間をつぶす。1時間あれば、近くの公衆浴場に入っても良かったかなと考えたり。


指宿19:35→(指宿枕崎線普通)→20:48鹿児島中央21:17→(九州新幹線つばめ70号)→21:50新水俣

ようやくやってきた鹿児島中央行きは、最初からの予感どおり、さっき乗ってきたのと同じ車両のようで、当然ロングシート。しかも快速ではなく各駅停車だ。さっき買った新聞と、熊本以来まともに読んでない新聞の2紙を広げたりした。

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鹿児島中央では中途半端な時間しかないので、駅前で市電を眺めたりして時間をつぶす。
乗った九州新幹線は最終の博多行き。21時を過ぎているのに博多までたどりつけるというあたり、新幹線のパワーを感じる。

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熊本泊なのでそのまま乗っていたいが、スタンプゲットのため新水俣で下車。降りたのは3人きり。他の人は改札を出るとどこかへ姿を消した。みどりの窓口カウンターで、駅員氏の視線を痛烈に浴びながら押印。
駅舎の外にある、肥薩おれんじ鉄道の新水俣駅をのぞいてみる。新幹線駅開設でできた駅だから、簡易に上下線レールのあいだに狭いホームが作られている。折りしも下り列車がやってきたが、誰も降りず誰も乗らず、車両の中をうかがっても誰も乗っていなかった。


新水俣22:28→(九州新幹線つばめ100号)→22:42新八代22:45→(鹿児島本線特急リレーつばめ100号)→23:05熊本

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「熊本」行きの方向幕を出す新幹線つばめは、この上り最終が唯一である。乗客はほとんどいないようだ。先頭車両に乗ってみると、見事に貸し切り。その様子を一番前から写真に撮っていたら、そこに車掌氏が現れて少々恥ずかしかったり。
新八代でリレーつばめに乗り換え、熊本着。遅めの投宿。


2007年05月04日

第80旅立案

JR九州20周年企画の一環としてスタンプラリーが開催された。
以下の九州内15駅と5列車のスタンプを集めてまわるというもの。

スタンプ設置駅・列車

門司港駅
二日市駅
西戸崎駅
唐津駅
長崎駅
佐世保駅
中津駅
臼杵駅
由布院駅
新水俣駅
三角駅
阿蘇駅
霧島神宮駅
指宿駅
日向市駅

ゆふいんの森
九州横断特急
はやとの風
いさぶろう・しんぺい
あそ1962
(スタンプラリーパスポート掲載順)

かなりのバラケっぷり。宮崎県内が日向市だけというのが救い(こう言ってはなんだが)といえるかもしれない。

また、このスタンプラリー開催と同時に「九州特急フリーきっぷ」なる切符が発売された。2日間用と3日間用があり、3日間用は「常備券タイプ」なるかたちの切符も発売された。

切符

となると、3日間でこの20個のスタンプをコンプリートしたくなるものである!なるといったらなるのである。


時刻表くびっぴきで考えて、このパズルを解くキーはやはり列車の組み合わせ方にある。
駅だけでなく、これら列車にもきちんと乗らなければならないあたり、大変苦しい。

・肥薩線の九州横断特急〜いさぶろう・しんぺい〜はやとの風
・1日1往復のあそ1962
・九州内唯一の夜行特急、ドリームにちりん

肥薩線内においては、いさぶろう・しんぺいに接続する熊本側が、九州横断特急ではなくて特急くまがわだったりもするのだが、これは阿蘇方面で九州横断特急にう乗れれば問題ないので大丈夫。
また、ゆふいんの森にしても、スケジュールさえあえば「大分〜由布院」だけの区間を利用して、久大本線内を全部付き合う必要は無い。

…などと考えながらできあがったのが、以下から始まる旅行記の旅程である。

できあがったから良かったものの、これで例えばスタンプ設置駅に都城だとか田川後藤寺なんてのがあったら、さらに苦労したと思われる。実際、宮崎県内にはこの3日間で大分側から日向市に少し足を伸ばしただけだった。
今回はこの「スタンプラリーをコンプリートする」ことが目的で、観光はおろかろくに食事もしなかった。

というわけで、、、、スタート。

第1日
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